エンジン内部のチューニングもさることながら、外部も徹底的にこだわって作り込んだ。以前はシルバー地であったが、マシン全体のカラーバランスを考慮して耐熱ブラックでペイント。さらにはマッコイの新作エンジンカバーやブラックボディのFCRを採用する
以前もマッコイの可変ブラケットを採用していたが、あくまでZ用を流用していた。今回はゼファー1100の純正メーターがボルトオン装着できるように設定し直したブラケットに変更(30mmに設定)
純正のメーターカバーだが、左にはエースウェルのACE-2853を、右にはピボットのステッピングゲージを組み込む。この装着作業はオーナーのDIYによるものだ
疲労低減と路面からの情報を感じ取りやすいようにするため、独自の高反発ウレタンを採用するスプリームシート。スポーツ走行を好むオーナーに打ってつけのシートであることから採用する
リヤショックはオーナーの体格や走るシーンを考慮して、スプリングレートを標準より上げたオーリンズをセット。ただ、そのままだと硬くなってしまうので、レイダウンしている
ノーマルエンジンのときはストレートタイプの社外オイルクーラーを採用していた。今回はエンジンをチューニングしたことに合わせて、ラウンドタイプのオイルクーラーに変更している
キャブレターはケーヒンFCRを使うが、今回φ35mmからφ37mmに。これはエンジンの仕様に合わせたことと、以前使っていたφ35mmの消耗具合も考慮に入れて変更した
万一の転倒におけるダメージ軽減をねらってモリワキのスライダーを装備。また、クラッチワークに必要な力を軽減させるために、レリーズを大径ピストンを採用するウイリー製に変更している
ウインマッコイは空冷ZやZ-J/R系のマフラーと思う人もいるだろうが、ゼファー1100用もラインナップしている。ゼファー1100用は4-2-1集合形式で、フルチタン製
以前の仕様でもフロントフォーク以外は社外品で武装されていたフロントまわり。よりスポーツ走行を安全かつ快適、そして軽快に楽しめるよう、すべてグレードアップさせた
ステップは4ポジションから選択できるマッコイを採用。ポジションだけでなく、レバー類の操作性や外足荷重をかけたさいのホールド性、さらにはルックスにもこだわって開発した
スイングアームはディメンションや強度面のバランスを考慮してマッコイに変更している。チェーンケース一体式のカーボンリヤインナーフェンダーもマッコイブランドのアイテムだ
リヤブレーキはコントロール性を重視して、ローターにサンスター、キャリパーにブレンボ2ポットを組み合わせ、リジットマウントで装着。ちなみにリヤマスターもブレンボだ
このゼファー1100は長年当店で手がけてきた車両で徐々にカスタムを進めてきました。今回はリフレッシュとパフォーマンスアップを兼ねて入庫してきました。エンジンは以前の仕様よりもパワフルでかつ耐久性とのバランスを考慮に入れて1135ccにボアアップ。ハイカムシャフトや各種加工を加えて組み上げられており、新たに口径を大きくしたFCRキャブレターなどと相まって、よりサーキットランが楽しめるパワーを獲得した。リヤショックはレイダウン装着させ、フレームには4ヶ所の補強を加えている。マフラーはバンク中に路面にヒットさせないためリヤに190/55サイズのタイヤを履かせることで対応。さらにブラケットのオフセット量を30mmに設定することでバランスをとっています。
| エンジン総排気量 | 1,135cc |
|---|---|
| ピストン | JEφ76mm |
| カムシャフト | ヨシムラST-2 |
| キャブレター | ケーヒンFCRφ37mm |
| エキゾーストシステム | ウインマッコイ |
| 電装系 | ASウオタニ SP2 |
| オイルクーラー | アクティブ ラウンド |
| ホイール | (F)マルケジーニ M10Sコンペ 3.50-17 (R)マルケジーニ M10Sコンペ 6.00-17 |
| タイヤ | (F)ピレリ ディアブロロッソ 120/70-17 (R)ピレリ ディアブロロッソ 190/55-17 |
| Fブレーキ | キャリパー：ブレンボ4ポット ローター：サンスタープレミアムレーシング マスター：ブレンボ ラジアルポンプ |
| Rブレーキ | キャリパー：ブレンボ2ポット ローター：サンスター |
| Fフォーク | オーリンズ×マッコイ |
| ブラケット | マッコイ |
| Rショック | オーリンズ |
| ハンドルバー | アクティブ ファナティック |
| シート | スプリームシート |
| ステップ | マッコイ |
| メーター | スピード：エースウェル タコ：ピポット |
| ペイント | ペイントオブジョーカー |
etc.
